尼崎ホールでのお式でした。
長くは呉服店にご勤務なされた故人様。
接客の中で着物の奥深さや美しさを伝え続けたそうです。
奥様とご結婚なさり二人の子供の父となり息子様とは血の繋がりは無かったそうですが小学校の頃転校先での初めての登校。恥ずかしくて顔をあげる事ができなかった息子の様子に気づき黙って自分のコートで顔を隠してくれたそんな出来事があったようです。
あの時のお父さんのさり気無い優しさは幼かった息子の心を包み込みました。それは血の繋がりを超えた親子の絆を結び今でも息子さんの一番の思い出です。
息子にも娘にも分け隔てのない愛情を注ぎ怒られた記憶が無い程優しいお父さんでした。
仕事をリタイアした後はトレードマークの髭をたくわえオシャレな佇まいがとても印象的でした。
ご自宅で過ごす事がとても好きで
地域猫を大切に守り生きとし生けるものに真心を尽くしました。
最後の時はあまりにも突然の旅立ちでしたが病共に勇敢に生きたその姿は
奥様や子供達に沢山の教えを遺してくれた人生でした。